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元薬局勤務ミニマリストの救急箱▶︎常備薬はこの3つがあればいい

  • 救急箱の中身を整理したい
  • 使ってないけど心配性で手放せない
  • 効能が同じものは1個にまとめたい!

この記事では、医薬品登録販売者のミニマリストがこんなお悩みを解決します。

この記事でわかること

  • ミニマリストの救急箱
    →常備薬は3つ!
  • 薬は意外と兼用できる
  • 予防でお薬いらず

いざという時のためにたくさんの薬を保管してるけど、ほぼ使わないからいつの間にか期限が切れてる。本当に役立つものだけ残してスッキリさせたい!

という方はこの記事をご覧ください。

ミニマリストの救急箱

ミニマリストの救急箱

「予防すれば薬は不要」「困ったら病院へ」と考えているので、救急箱の中身は最小限。

薬3つ+救急用品2つの5つだけです↓

ミニマリストの救急箱

  • 葛根湯
  • ロキソニン
  • 虫刺され薬(ステロイド)
  • 絆創膏
  • 体温計

少ないですが、これだけあればだいたい何とかなります。

常備薬の基準は「頻度×緊急性」。

定期的によく使うか?すぐに使わないと効果がないのか?で判断しています。

あと、1個で何役もしてくれること。

「もしものとき」のためにと考え始めると、いくら薬を用意してもキリがありませんよね。

「もしものとき」にはコンビニやドラッグストアに買いに行けるし、まだ一部ですがUberが市販薬のデリバリーも始めています。

買いに行けないほどの症状なら病院に行く。

なので常備してるのは「すぐに対処したい」「よく使う」薬だけです。

常備薬①▶︎葛根湯

常備薬①▶︎葛根湯

葛根湯は「カゼをひかないため」に常備しています。

ポイントはカゼの予感を感じたら「すぐ飲む」こと。

仕事帰りや明日でいっか…と思っていると間に合いません。

わたしはベッドに入った後でも、仕事中でも、外出先でも「すぐ」飲みます。

  • ちょっと寒気がする
  • ちょっとのどの調子がおかしい
  • 身体が冷えてカゼをひきそう

この程度でも「カゼひきそう?」と思ったらすぐに葛根湯を飲むので、12年間カゼひきさんだらけのドラッグストアで働いていましたが、インフルエンザやカゼで仕事を休んだことはいちどもありません☺︎

葛根湯にできること

  • 体温を上げる
  • 免疫力を上げる→カゼ予防
  • カゼの初期症状を抑える
  • 血行促進→肩こりに
  • 頭痛・筋肉痛の痛みをやわらげる


早めの葛根湯でカゼをひかないのは「体温を上げて免疫力を高める」からです。

カゼをひいてからカゼ薬で対処するより「ひかない&こじらせない」方がずっとラクなので、常備するならカゼ薬よりも葛根湯。

葛根湯には鎮痛効果のある「シャクヤク」「カンゾウ」が入っているので、頭痛や筋肉痛などの痛みもやわらげます。

血の巡りを良くするので肩こりにも◎。

緊張型頭痛(肩こりや血行不良からくる頭痛)には、ロキソニンより葛根湯の方がよく効くこともあります。

葛根湯を選ぶときには「満了処方」がおすすめですよ。

病院で処方される葛根湯と同量の成分が入っているので効果が高く、子どもも量を調整できるので家族みんなで使えます。

常備薬②▶︎ロキソニン

常備薬②▶︎ロキソニン

頭痛持ちなのでロキソニンを常備。

偏頭痛の場合は早めに鎮痛剤を飲んでおけば治まりますが、ひどくなると効かなくなることもあるので常備してすぐ飲めるようにしています。

解熱鎮痛剤を「熱さまし」「頭痛用」「生理痛用」などで分けている方が多いですが、どれか1個あればOK。成分が違っても作用はほぼ一緒です。

ただロキソニンは15歳以下は飲めないので、小さいお子さんがいて家族で使う常備薬にするなら「アセトアミノフェン」が◎。

ロキソニンが効く症状

  • 頭痛
  • 解熱
  • 生理痛
  • 腰痛
  • 肩こり
  • 歯の痛み
  • 筋肉痛


痛み全般と熱さましに効果がありますが、胃痛や腹痛など内臓の痛みには効きません

むしろ悪化することもあるので要注意。

効果はあるけど症状を抑えない方がいい場合もあります↓

カゼによる発熱

カゼによる発熱は体温を上げてウィルスを撃退するためです。

解熱鎮痛剤で体温を下げてしまうと逆にカゼが長引く可能性も。

とくに子どもの場合は高熱が続くと脳症などの後遺症のリスクもあるし、ウィルス撃退のためには下げない方がいい場合もあって判断が難しいので基本的には病院へ。

大人の場合も早く治すために熱は下げない方がいいですが、よっぽどの高熱で脱水症状が起こりそうな場合は飲んでもOK。

生理痛

生理痛はの原因は身体の冷えです。

冷えてお腹が痛くなっているのに「解熱」鎮痛剤を飲むと身体はさらに冷えます。

つらいなら痛みをガマンする必要はないですが、まずは下腹部をあたためてみて改善するならそのほうが◎。

常備薬③▶︎虫さされ薬

常備薬③▶︎虫さされ薬

虫さされの薬には多くの成分が入っているので、虫さされ以外にもあらゆる皮膚の症状に効果があります

おとな/子ども、あせもや虫さされなどの症状別で使い分けをされている方が多いですが、たいていの場合は1個あればOK。

たとえば市販の「ムヒアルファEX」は炎症を抑えるステロイド剤+かゆみ止め・殺菌剤・皮膚修復成分まで入っていて、生後6ヶ月~の小さなお子さん・妊婦さん・授乳中でも使えます。

目のまわりをさければ顔もOK。

わたしはムヒアルファEXのジェネリックを使っています。

市販の薬にも成分がほぼ一緒なのにちょっと安いジェネリックがあるのでおすすめ。

ムヒアルファEXの効果

  • 虫さされ
    (ダニ・毛虫・ムカデ・クラゲも)
  • かゆみ
  • しっしん
  • かぶれ
  • 皮膚炎
  • じんましん
  • あせも


↑ほとんどの皮ふ症状に対応できますよね。

薬の種類は増えるほど使い切るまでに時間がかかって劣化したり、使いきれないまま期限切れで捨ててしまったり…。

ものを減らすときの考え方:「専用」より「兼用」は救急箱の片づけでも同じです。

例えばフルコートfとムヒアルファEXはどちらか1個でOKです。

フルコートfにはステロイド+「抗生物質」が入っているので、かきむしって化膿やとびひになることが多いならフルコートf。
ただしかゆみ止め成分は入っていません。

ムヒアルファEXには抗生物質が入っていませんが、かゆみ止めと殺菌成分を配合。
かきむしる前にすぐる場合は用途の広いムヒアルファEX。

家族みんなであせもやじんましんにも使うなら、ムヒアルファEXが1個あればOK!

化膿やとびひは病院へ。

常備④▶︎絆創膏

常備④▶︎絆創膏

指を切ったりさかむけで痛いとき用に、いちばんシンプルな防水の絆創膏だけ常備。

たとえば転んですりむいたら、そのとき傷の大きさに合った絆創膏を買いに行きます。

最近は傷あとを残さないモイストヒーリングが主流なので、お子さんがよくケガをするような場合はモイストヒーリングパッドを常備しておくのもいいかもしれません。

ただサイズが合わないと効果がないので、そのときに店頭で傷口の大きさに合わせて選ぶのがベストです。

モイストヒーリングとは?

傷口から出る体液には傷を治す効果があるので、体液が乾かないように専用のパッドで密閉することで治りを早くする治療法。

傷口が空気に触れないので痛みが少なく、傷あとも残りにくい。

以前ヒザをすりむいたときに使ったことがありますが、治りがむちゃくちゃ早い上に傷あとがまったく残りませんでした。すごい!

常備⑤▶︎体温計

常備⑤▶︎体温計

カゼをひくことがないのでめったに使わないのですが、インフルエンザやコロナなどでもし病院へ行くことがあれば体温を聞かれるので仕方なく持ってます。

スマホのアプリで測れたら手放したいけど、本体に機能がないとまぁムリですよね…。

そのうち手放せることを願いながらもう少し保管。

よくある薬を持たない理由

よくある薬を持たない理由

持病や家族構成によってもちろん常備薬は変わると思いますが、兼用できるものや常備しなくても必要なときに買えばいいかなというものもあるのでざっとご紹介します。

カゼ薬

カゼ薬を飲んでもカゼは治らないので常備していません。

カゼ薬は症状を抑えているだけで、治すのは自分の免疫力。

休めるなら寝て回復させるか、どうしても休めないなら病院で薬をもらいます。

市販の総合カゼ薬はそのとき必要ない成分まで入っていて、そのせいで眠気・胃痛・運転不可など副作用の方がつらいことも。

病院ならピンポイントで出ている症状にだけ効く薬を出してもらえるので、副作用も少なくて済みます。

病院薬もカゼが治ったら残りは処分するのがミニマルを保つポイント。

次のカゼでも同じ薬が効くとは限りません。

例えば抗生物質は続けて飲まないと意味がないので、次のカゼのときに残りを飲んでも腸内環境が悪くなるだけで効きません。

目薬

市販の目薬はドライアイや充血を一時的に改善しますが、根本改善はできません。

充血用の目薬は血管を収縮させるので、使い続けると血管が広がったり狭くなったりをくり返して充血がひどくなることも。

眼科医は市販の目薬を推奨していません。

眼科でもらう目薬は「1週間くらいで使い切ってくださいね」と言われるのに、ドラッグストアの目薬は長持ちですよね。

ちがいは防腐剤です。

もし市販の目薬を使うなら、眼科でも処方されているソフトサンティアがおすすめ。

疲れ目やドライアイ用の市販の目薬なら常備するイミはあまりないかなと思います。

症状がつらければ眼科で添加物が少なく症状にぴったり合った目薬を処方してもらうのが◎。

わたしはコンタクトですが、目薬は使っていません。

以前はドライアイで目薬がないとムリ!と思ってましたが、根本改善したので手放せました。

女性はアイライナーの使い方などでドライアイになっているひとも多いので、なんとなく目薬を使うよりもきちんと原因を見つけて改善した方がいいですよ。

湿布

湿布の効果は「消炎・鎮痛」。

貼っても肩こりやねんざの根本治療にはなりません。

肩こりはほぼ血行不良が原因なので、肩を回したりお湯につかったり日常生活の行動で改善できます。

つらいときには葛根湯を飲むと、血流が良くなるので痛みが和らぎますよ。

ねんざ直後も湿布より氷で冷やしたほうが炎症が早く治まります。

湿布はかぶれる人も多く常備はおすすめしませんが、鎮痛効果でラクにはなるので慢性の腰痛などでつらければあってもOK。

消毒液

すり傷などで使うことが多いと思いますが、最近はモイストヒーリングが主流です。

モイストヒーリングをする場合は消毒液を使うと傷を治す細胞まで傷つけるため、消毒液は使わずキレイな流水で傷口を洗ってパッドを貼ります

傷口は水道水で洗えばキレイになりますし、対処しきれない状態ならすぐ病院へ。

下痢止め

下痢は身体に入った悪いものを外へ出す働きです。

薬で無理やり止めると身体から毒素が排出されず、症状が悪化することも。

ひどい下痢は脱水症状のキケンもありますが、水分補給しながら出し切ってしまった方がいいです。

その際の水分補給はOS-1やポカリじゃなくても、砂糖と塩と水がとれればOK。

過敏性腸症候群などの場合は下痢止めがあると安心かもしれませんが、根本改善にはもちろんなりませんし、自己判断で市販薬を使い続けていると副作用が出ることも。

腸の動きを無理やり抑えているので、長期の使用は身体に負担がかかります。

下痢止めを常備するより病院で根本治療をおすすめします。

整腸剤

腸内環境が悪くなるのは日常生活に原因があることが多いので、普段の生活に気をつければいらなくなるかもしれません。

  • よく噛んで食べる
  • 食物繊維を積極的にとる
  • 暴飲暴食をしない
  • ヨーグルトやキムチなど発酵食品をとる

整腸剤は毎日飲み続けないとイミがないので、「たまに調子が悪くなったときに飲もう」と思って常備しているなら不要です。

たとえば定期的に抗生物質を飲む機会があって、その後に整腸剤で腸内環境を整えるために飲んでいるなら必要。

便秘薬

刺激性の便秘薬を使い続けると、そのうち浣腸でしか便が出なくなります。

便秘薬は便秘を治してるわけじゃなく、無理やり出してるだけなので根本解決にはなりません。

腸内環境を整えないと便秘だけでなく、免疫力が低下してカゼをひきやすくなったり花粉症やアレルギーを発症する可能性もあるんです。

便秘薬を常備するより、日常生活を改善したり病院で根本治療することを強くおすすめします。

胃薬

胃の痛みにはいくつか種類があります。

  • 胃粘膜が正常に働いていない
  • 胃酸が出すぎている
  • 胃がけいれんしている
  • 消化不良を起こしている
  • ストレスによるキリキリした痛み

「胃が痛い」というとき、このうちのどれが原因か自分で判断できるでしょうか?

症状によって選ぶ薬はまったく違います。

胃酸が出過ぎてるならH2ブロッカーだし、粘膜に問題があるなら粘膜保護成分。

さらに毎回同じ原因とも限りませんよね。

内臓の痛みを自己判断するのはキケンですし、常備薬では対応しきれないので病院へ行きましょう。

生理痛の専用薬

ロキソニンと生理痛の薬を両方持ってるという方も多いですが、どちらか1個あればOK。

生理痛の専用薬の中には炎症を抑える成分が入っていて、生理痛特有のギューっとした痛みによく効くものもありますが、ロキソニンでおさまるなら分ける必要はありません。

最初の方でも書きましたが鎮痛剤は体を冷やすので、まずは下半身を温めてみる。

それでもつらかったら鎮痛剤。

ビタミン剤

ビタミン剤にお金をかけるくらいなら食事に気を使う方が、よっぽどお金がかからないし健康的です。

ビタミン剤には賛否両論あって、ほとんど効果がないどころか添加物だらけで逆に身体に悪いという研究者もいます。

実際たくさんのビタミン剤を試してみましたが、理論上は効果があるはずだけど劇的な効果を実感したことはありませんでした。

例えば口内炎用のビタミンB2を飲むよりも、殺菌剤で口をゆすぐ方が早く治ります。

とくにサプリメントは医薬品よりも基準がゆるくエビデンスが乏しいので、記載してあるより成分量がはるかに少なくても違法にならなかったり、胃で溶けない(=効果が発揮されない)ものも。

常備する必要はまったくないと思います。

貧血や特定の病気でビタミン・ミネラルが必要な場合は、配合量が多く効果も高い病院薬を処方してもらいましょう。

栄養ドリンク

「栄養ドリンクを飲んだらシャキッとした!」と感じている人は多いかもしれませんが、99.9%カフェインの効果です。

疲労回復のビタミンをとったからといって即効性はありません。

コーヒーを飲んでシャキッとするのと同じなので、合成甘味料や保存料など添加物だらけの栄養ドリンクを常備するよりコーヒーをおすすめします。

ミニマリストの救急箱▶︎実験してみる

薬を減らして小さな救急箱にしたいけど、本当に困らないかな?と心配になるかもしれません。

それなら手放そうかなと思った薬を別の袋に入れて保管して、なくても大丈夫かどうか「実験」してみるといいですよ。

たとえば半年ほど保管してみて、いちども使わなかったらそのまま処分。

すぐにスッキリさせたいなら、「いるときにまた買ってもそんなに高くはないよね」と割り切って処分でももちろんOKです。

考えているだけでは答えは出ないので、実験してみてダメなら戻せばOK!

多分これまでほとんど出番がなかった薬はこれから先も使いません。

もし手放してから1年ほど経って必要になったとしても、「あのときは必要なかったけどいま必要になったから買う」でいいんじゃないでしょうか。

「必要なものを必要なときに」。

緊急事態宣言が出てもドラッグストアは開いてるし、ネットでいつでも注文できます。

まとめ

常備薬は最低限でOK。

もちろん持病や家族構成によっても必要な薬は違いますが、「兼用」を増やすことで最小限に減らせます。

常備しておく基準は「頻度×緊急性」。

めったに起こらないならそのとき買えばいいし、買いに行っても間に合う薬なら常備しなくてもいい。湿布やカゼ薬や胃薬はそのつど最適なものを、なるべく病院で処方してもらうのがベストです。

めったに使わない薬を買うときは「容量」が少ない方を選ぶのもポイント。

量が多い方が割安ですが、使いきれなくて捨てたらムダにお金を払っています。

常備薬で消費が多いならいいですが「またいつか」使うために大容量を買うのは損です。

予防すれば薬はほとんどいらないので、常備薬を増やすより日ごろの生活や食事が重要ですよ。

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